垂水市大野原につたわる「つらさげ芋」
丁寧に収穫したサツマイモをつるが付いたまま綺麗に整え、風通しの良い軒先や倉庫の前に吊るします。
寒が強いと予想される前日には吊るしたサツマイモをすべて下ろし毛布を掛け、ストーブを焚き寒さから守ります。そしてまた寒さが通り過ぎると吊るしこれを最低1か月以上繰り返します。
そしてそれをさらに選別し、ひとつづつ丁寧に手焼きでじっくり焼き上げることで極上の甘さが引き出されます。手間暇がかかるため数量が限られる為幻と言われています。
大野原地区は105年前の大正大噴火から移住、開拓してきた開拓地です。
開拓した荒野ではありましたがサツマイモは比較的収穫でき食糧として確保できたそうです。そのサツマイモをよりおいしく食べるためにと
先人たちが編み出した伝統の「つらさげ芋」を守り今に伝えています。